筋繊維の一部が損傷・断裂する肉離れ
2025.02.04
肉離れとは?
肉離れとは、筋肉が急激に引き伸ばされた際に、筋繊維の一部が損傷または断裂するケガのことを指します。スポーツ選手に多く見られ、特に瞬発的な動作を伴う競技(サッカー、陸上競技、バスケットボールなど)で発生しやすいです。
よくある症状
肉離れの症状は軽度から重度までさまざまですが、一般的に以下のような症状が見られます。
- 突然の鋭い痛み:運動中や急な動作の際に、筋肉に「ブチッ」と切れるような痛みを感じる。
- 腫れ・内出血(青あざ):筋繊維が損傷すると出血を伴い、時間が経つと皮膚の下に青紫色のあざができることがある。
- 筋肉のへこみ・陥没:筋肉が部分的に断裂している場合、触るとへこみを感じることがある。
- 動作の制限:損傷した筋肉を動かそうとすると痛みが強くなり、歩行や運動が困難になる。
応急処置(RICE処置)
肉離れの初期対応として、捻挫と同様に「RICE処置」が有効です。
- Rest(安静)
- 受傷直後は、患部を無理に動かさず安静にする。
- Ice(冷却)
- 氷や冷却パックをタオルに包み、15〜20分間冷やす。
- 1時間に1回程度の間隔で繰り返す。
- Compression(圧迫)
- 包帯やテーピングで適度に圧迫し、内出血や腫れを防ぐ。
- ただし、強く締めすぎないように注意。
- Elevation(挙上)
- 心臓より高い位置に患部を上げ、腫れを軽減する。
受診の目安
以下のような場合は、整骨院や医療機関を受診することをおすすめします。
- 強い痛みがあり、歩行や動作が困難な場合
- 内出血が広範囲に広がっている場合
- 筋肉に明らかなへこみや変形が見られる場合
- 数日経っても痛みが改善しない場合
肉離れ後のリハビリと予防
肉離れは再発しやすいケガの一つなので、適切なリハビリと予防が重要です。
- ストレッチとウォーミングアップ:運動前にしっかりと筋肉をほぐし、柔軟性を高める。
- 筋力トレーニング:特に太ももやふくらはぎの筋力を強化し、再発を防ぐ。
- 水分補給と栄養管理:筋肉のコンディションを整え、肉離れを防ぐ。
- 無理をしない:違和感を感じたら早めに休息をとる。
適切な処置と予防を行うことで、肉離れのリスクを減らし、早期回復を目指しましょう。スポーツを楽しむためにも、日頃のケアを大切にしてください。